Annaさんの工房訪問記 第4回:宿の洗礼と、すれ違いざまのやさしさに救われて
2025.03.04/イギリス出張2024

こんにちは、

イギリス花模様雑貨と
輸入リバティのお店 
floret flower(フローレットフラワー)
店主の林 紘実です。



新登場した
Annaさんのミニサイズの木製フラワー。





コーンフラワー・ホワイトのセット。


昨年のイギリス出張で訪れた
Annaさんの工房。

その様子を数回に分けて
お届けしています。

木製フラワーとの出会いが導いた、
イギリス工房訪問の旅。
今回は第4回です。

 → 第3回はこちら



プール(Poole)の宿泊先から
タクシーで駅へ向かいました。

今回のイギリス出張で
唯一、事前予約をしなかったのが、
プール→ドーチェスター間の電車です。

約34分と短い移動のため、
現地で切符を購入しました。

これが、今回初めての紙の切符。





デジタルが主流の中、
紙の切符を手にするのは
うれしいです。


切符購入時に、駅員さんから

「ドーチェスター行きのホームは
 向かい側だよ」


と、2度も念を押されました!


ホームに出ると、
まずエレベーターを探しましたが、

見渡す限り、
あるのは、ホームをまたぐ陸橋だけ!


え、エレベーターないの ?


23kgのスーツケースと
35Lの登山用リュックを
持っているため、階段は大変です。

しかし、電車到着まであと5分。
重い荷物を抱えて、急いで陸橋を渡り、
なんとか電車に乗り込みました。

車窓から
プールの美しい海を眺めながら、
ドーチェスターへ向かいました。


ドーチェスター・サウス駅に到着すると、
またしてもエレベーターはなく、
再び陸橋を渡ることに!


え、また...。


スーツケースを
ガタガタと鳴らしながら
階段を降りていると、

ちょうど遊んでいた
6歳と4歳ぐらいの兄弟が、

さっと端によけてくれました。

'Sorry(すいません)'
と、私が声をかけると、

'That's all right.(大丈夫だよ)'
と、お兄ちゃんが元気に返答。

小さなジェントルマンとの
ステキな出会いでした。



そして、駅舎横の小道から
外へ出ようとした時、
おじいちゃまが声をかけてくれました。

「(駅舎の)中に入る?」
と、ドアを開けて待っていてくれたのです。

「いいえ、このまま外へ出ます」
と、答えました。

このやさしさに、
2度の重い荷物を抱えての
陸橋越えの疲れが吹き飛びました。





駅を背にして2分ほど歩くと、
この建物が目に飛び込んできました。

醸造所の跡地を利用した複合施設。
レンガ造りの迫力満点の建物でした。


宿泊先は
ドーチェスター・サウス駅から
徒歩約5分です。

地図アプリを頼りに
すぐに着きましたが、
建物には
宿泊施設の看板がありません!





どう見ても個人宅ですが、
外観は予約サイトの写真と
一致しています。


場所があっているか迷っていると、
通りかかったおじさまに尋ねました。

通りの名前は合っている、とのこと。


意を決して門を開け、






玄関のインターフォンを
鳴らしましたが、反応なし。


まさかの不在……?

試しにドアノブを回すも、
やはり施錠されていました。


ドアの横には

「御用の方は、こちらに電話を」

との案内がありました。




宿の玄関先。普通のお宅でしょ?


前日の宿泊先に続き、
またオーナーさんに電話をすることに!


オーナーさんは、
すぐに応対してくれました。

到着時間の連絡がなかったため、
外出中とのこと。


ホテルだと思っていたので、
お昼過ぎの到着で問題ない
と、考えていましたが、

ここはB&B(個人経営の小さな宿)
だったのです。

大いに反省...。


少し離れていた
キーボックスの場所を教えてもらい、
鍵を取り出して、
無事に建物内に入ることができました。

電話で適切に対処できて、
本当に安堵しました。


よかった!!!


荷物と鍵を指定の場所に置き、
Annaさんの工房を目指して
ブリッドポート行きのバス停へ
向かいました。


バス停は同じ通りにあり、
徒歩1分という絶好の立地でした。

実は、この宿を選んだ大きな理由が
バス停の近さだったのです。


私の旅の宿選びは、
まずGoogleマップで
駅と街の位置関係を確認する

ところから始まります。


今回はバス利用の予定だったため、
駅周辺と街の中心部で
バス停近くの宿を探しました。

街の中心は駅から徒歩で10分ほど
離れていましたが、
駅に近い方が便利と考え、
この宿に決めたのでした。



バス停では、
すでにマダムが1人待っていました。


「ここは、ブリッドポート行きの
 バス停ですか?」

と、確認すると

'I hope so.(そうだといいわね)'

という意外な返答が。



なんというステキな返し!

と思わず感心しました。

確かに、私たちは共に
ブリッドポート行きのバスが、
ここに来ることを願っていたのです。


しばらく2人で待っていると、

マダムが
「ほら、バスが来たわよ」
と、教えてくれました。

遠くから近づく
バスの行き先表示には、
Bridport(ブリッドポート)の文字。


やっと、工房に近づいてきました。


ドーチェスターに着いたばかりで
出会った親切な人々。

南の温かい気候のように、
人々も温かく感じました。


次回は、
工房近くのブリッドポートへ!

ドーセットの自然を
バスの窓から目の当たりにした
ワクワクの路線バス旅をお届けします。


どうぞお楽しみに♪

→ 第5回へ続く


>読みもの 【目 次】

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